ギブス

作詞・作曲 椎名林檎 編曲 亀田誠治/椎名林檎

<検証>
2000年1月26日発売。伍発目マキシシングル。
実はこの曲は、椎名林檎初期の頃に出来ていた曲です。
16歳の時に書き上げ、インストアライブでも実演済み。
もともとCDリリースを考えていなかったそうだが、
亀田師匠による名アレンジにより林檎姫自身、是非歌いたくなったそうです。
ついでに亀田師匠のお葬式に流してほしい曲らしい(笑)
曲や詩は、単なるポピュラリティーの高いバラード曲で終わらせない、
強いオリジナリティを感じさせる楽曲
詩は、「ここキス」に似て(イメージした人が同じ)、
女性独特の哀願が力強くメッセージ的に書かれています。
●カート=カート・コバーン。80年代後半から90年代前半にかけて活動した
       グランジ・ロックの代表的バンド、ニルヴァーナ Nirvana の
       ヴォーカリスト&ギターリスト、ソングライター。 
      麻薬常用の疑惑を掛けられたことによって妻のコートニー・ラブや
      愛娘フランシスと引き離され、
      94年4月に自殺。現在でもパンク以降のロックの最大のカリスマ。
●コートニー=コートニー・ラブ。
          90年代に活躍したバンド、ホール HOLE のヴォーカリスト。
         カートの妻でもある。カート自殺後は対司法局、
         対メディアのスポークスマンに。
         現在は音楽家としてよりも女優としての活動が知られている。
東京の女 (c/w)
作詞 山上路夫 作曲 沢田研二
<検証>
ザ・ピーナッツが1970年7月にリリースした曲のカバーで、
作曲は、なんといっても、あのジュリーこと沢田研二!!!!
詩は「丸の内サディスチィック」とどことなく通じるものがあり、
影響を受けているかもしれない。
詩の内容は、読めばすぐにわかるように失恋からどうしたらよいか
迷う女性心を詠ったモノ。
いたるところに地名を載せるのは、ここが元祖なんでしょうか?
Σ (c/w)
作詞・作曲 椎名林檎 編曲 亀田誠治/椎名林檎

<検証>

ギターにNUMBER CIRLのチャコちゃんこと田渕ひさ子が参加
全体的にテクノPOP系の曲で、面白い曲です。
詩の内容は、男女のお互いがうまく絡まない心情を詩に託しています。
最後に自由を求めるために出て行くっていうのが現実味があって面白いです。
なお私的には女・男・女・男・女の順番で会話形式になっていると思います。

<おまけ>

日本語”超”意訳 by Ringo No Uta

「私は貴方に本当のことを言う」とお前は言った
私はいつも心が変わる
そんな時は、私は本当に
貴方の幻想に純粋に付き合いたくないときなんです

お前の電話 結婚話
送話口に手をつけながら
お前の母と衝突し
お前の夕食に文句を言う

あたしには居場所が無いの
子供のおもちゃじゃないんです
貴方の趣には飽きてしまう
貴方に支配されるのに疲れたの

おい、俺はお前に言いたい
俺はお前の張り縄の周りを歩いているようで
俺はお前の国から離れたい
俺は自分のこの手で船を作り
ちょっとした安らぎがほしいんだ
だからさよなら、あばよ!

確かにあたしは貴方のために料理を作る
だから貴方が、純粋無垢だったなら
あたしは、貴方の国から離れたい
あたし自身で船を作り
ちょっとした安らぎがほしいのよ
だからバイバイ ホントさよなら


罪と罰

作詞・作曲 椎名林檎 編曲 亀田誠治/椎名林檎

<検証>
2000年1月26日発売 六発目マキシシングル。
この曲は、99年1月から3月まで(1stライブ前)、
体調不良で休養中だった時に出来た新曲です。
「先エク」発表の時からファンの圧力により、今回めでたくCD化されました。
また、なんといっても林檎姫がこよなく募う表現者の一人、
ベンジーことB.J.Cの浅井健一様が「格好よい電気式ギターと歯笛」として
参加しているのが特徴です。
林檎姫曰く、「この曲は、ベンジーのギターを弾くイメージで、あたしには、弾けないし、他人にもできない!!!」
詩の内容は、孤独をより一層詠ったものになっています。
それにかなり女性としての孤独からの解脱欲求や存在理由を
うまく歌ってもいます
♪あたしの名前をちゃんと 呼んで身体を触って 
 必要なのは 是だけ 認めて
●山手通り=環状6号線の通称。品川〜池袋まで結ぶ環状線
●セブンスター=
JT社販売。20本1箱250円。ニコチン1.3mg タール15mg
           国産品で初めてチャコールフィルターを使用し
           しっとりとしたうまみと煙量感、吸いごたえのある製品。
           スイートスパイスタイプの香料を使用。

●ドイツ車=これは林檎姫愛用のベンツ280、
        通称「ヒトラー君」。今回では、真っ二つになっちゃいました(^^ゞ

君ノ瞳ニ恋シテル〜can't take my eyes of you (c/w)
作詞・作曲 ボブ・クルー/ボブ・ガウディオ 編曲 亀田誠治/椎名林檎
<検証>
CAN'T TAKE MY EYE'S OFF OF YOU」はフランキーヴァリーが
1967
2月にリリースして以来、数々のアーティストにカバーされた曲です。
この曲は、もううまく椎名林檎風にアレンジされており、
最高のROCKになっています!!!
なお、スタッフクレジットでこの曲の実演バンドは、
あの「虐待グリコゲン」というあの「先攻エク」のライブメンバーですよ!!!
詩は、LOVEソングです。
どうしても振り向いてくれない彼女にどうしても振り向いてほしい。
好きになってほしい、など恋愛願望を基調としたモノになっています。
     
<おまけ>

日本語”超”意訳 by Ringo No Uta

君があまりにもかわいいから真実が見えないんだ
君の瞳に恋してる
君は今にも手に届きそうな「幸せ」なんだ
君をぎゅっと抱きしめたいよ
ついに恋にたどりついたんだよ
僕が生きてるってことが幸せなんだ
君があまりにもかわいいから真実が見えないんだ
君の瞳に恋してる

君をずっと見ていたことを許してほしい
君以外誰もいないんだ
僕は君を見るだけで心が痛い
言葉なんてないんだよ。
だから君が僕以上にスキでいてくれれば
どうかそれが真実だと言ってほしい
君があまりにもかわいいから真実が見えないんだ
君の瞳に恋してる

僕は君がスキだよ。もし君さへホントによければ
僕は君に抱かれたい 孤独な夜を温かく過ごしたい
僕は君がスキだよ。僕の言っていることを信じてほしんだ

ねぇ、がっかりさせないでね。お願いだから
ねぇ、今はもう此処にいることに決めたんだ
だから僕を愛してほしい。君に僕を愛してほしんだ
17 (c/w)
作詞・作曲 椎名林檎 編曲 亀田誠治/椎名林檎

<検証>
題名の「17」のとおり林檎姫が17歳になるっていうときにできた作品。
林檎姫曰く「”ジャニス・イアンになりたかった私”を、昔の思い出として客観的に切り離して見せられると感じられたのと、こういう感じの歌を歌いたかった」
詩の内容は、何処となく淋しさというものを感じさせるが、実際はそうではなく
人間とは、いわば同じであるということが決してあり得ないと強調しているのがこの曲のテーマである。
人間が皆平等であるはずもなく、一人一人が違う個性や能力をもっているというあたり前のことが学校という個性を平等化する現在の教育システムに
林檎姫自身、居場所の無さの嘆きを歌った詩でもある。

<おまけ>

日本語”超”意訳 by Ringo No Uta

17になったあたし
学校は田舎で
運動靴の生徒達
同じ雑誌を読み耽るだけ

17になったあたし
学校は厭になり
若い姿の先生達
あたしを排除するだけ

哲学と放課後が唯一スキでした。
其の時が、あたしの青春なんです
夕暮れに、綺麗な女子学生は、格好いい男子学生と出逢い
他の女子学生は、窮屈な家に帰ります
ドラマやいろんなことを話しながら

あたしは独りで帰ります
名も無き人をじっと眺めながら
地下鉄を渡り どこか旅をするのをじっと・・・・
「・・・・・・・・・・・居場所が無い」

17になったあたし
あたしの名前は無いんです
誰にも頼らないのです
自分自身に優しくできない程忙しいのです

あたしは家に帰ります
温かい家で夕食を食べます
何度も何度も何度も祈りながら・・・・・・・
「・・・・・・・・・・・平和でありますように」

学校の友達は同じ顔
あなたは違うと言われました
あたしはそれを誇りに思います
違うことは誇りだとあたしは言いました
彼方達の道には行けないです

17になったあたし
「・・・・17になった今のあたし・・・・」