下剋上エクスタシー@栃木県総合文化センター417

Hiro★さんのライブレポート

4月17日宇都宮
曇天
桜の花が散っている

栃木県総合文化センターの催事案内には,文化的なイベントが並び,
下剋上ツアーだけが異彩を放っていた。

駅から会場まで,ピストン輸送をしたタクシー運転手
「この会場に,こんなに人が来るのは初めてだよ。なにがあるの?」

開場が遅れ7時丁度から開演。
客電が落ち,ギターの音と共に,緞帳に林檎のシルエットが浮かんだ。

「まだコートを脱がないうちに,いきなり演奏が始まってびっくりしたよ。
席に着いてない人もいたんじゃないの」

シンプルな白いセット。
壁を作って手術室のイメージ
天井も作ってあり,箱。
天井には無影灯が5つ。

「バンドメンバーは実験着みたいな白衣で,林檎のガウンみたいなロングドレスは患者のイメージなのかな」

「手が隠れる袖は,あとで取り外してたけど,ぐるぐる巻の包帯みたいだった」

「今日は機嫌が良かったのかなあ。コスプレ看護婦にも愛想良かったよね」

「赤いマイクコードを引きずってたのは演出なのかな。輸血の管を引いてあるってるように見えたけど」
「コードが絡まないように,緑の手術着を来たローディが駆け回ってたね」
「ワイアードマイクは,盗聴対策じゃないの」

アンコールのあと,心電図から波が消える。終演。

「あの波形は恐かった。アンコールの前に細動がまじって危ない状態。あと2曲で死ぬなと思った」

「手術着のローディが,花束をささげた後に,深々と礼をしていたけれど,あれって手術が失敗して死んじゃったってコト?」

「演劇の舞台みたいだったけれど,最後でその訳が判った感じ」


終電に間に合せるためか,人並みが流れるように去る。

「罪と罰で林檎が泣いていたの,後ろの席じゃ見えなかったろう」

「今日は来て良かった。渋公もなんかと行きたいなあ」

「今日ので,また値段が上がったんじゃないの」

人込みが消え去った後も,熱気の余韻だけが残ってた。

「下剋上エクスタシー」4月17日栃木県総合文化センター/曲順
月に負け犬
警告
君ノ瞳ニ恋シテル
本能
<MC1>
虚言症
積木遊び
あおぞら(悦楽編)
ギブス
<MC2>
ギャンブラー
やっつけ仕事
弁解ドビュッシー
ここでキスして
アイデンティティ
幸福論(先行編〜メンバー紹介〜悦楽編)
罪と罰
歌舞伎町の女王
浴室
依存症
シドと白昼夢
病床パブリック

〜アンコール〜
同じ夜
丸の内サディスティック


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